日本に約200頭しかいない、ガンジー牛。
通称ゴールデンミルクと呼ばれる、
栄養価の高い希少な牛乳、ガンジー牛乳

〒949-4502 長岡市黒坂615 いやしの郷内
TEL 0258-74-2863
kasemomo11@yahoo.co.jp

 加勢牧場は新潟県長岡市(旧わしま村)の人里離れた山の中にあります。創業は昭和47年。加勢牧場の創業者であり、現会長の加勢勉(カセツトム)が高校時代に北海道の酪農家のもとで研修を行ったことをきっかけに、牧場生活への強い憧れを抱きました。反対する両親を説得し、ホルスタイン種の子牛を1頭飼育し始めたことが始まりです。

その後も牛乳づくりに精進し、平成7年にはホルスタイン種を60頭飼育するまでになりました。しかし、その頃には多忙を極め、早朝から夜遅くまで休みなく働き詰めの毎日を過ごしていました。体力的に限界を感じた加勢会長は、「仕事量を減らして収入を維持するためには、付加価値の高い良質な牛乳を生産する必要がある」と考え、全国から様々な牛乳を取り寄せて飲み比べをしました。その時に出合ったのが、栃木県『南ヶ丘牧場』から取り寄せたガンジー牛乳でした。どの牛乳よりもコクがありすっきりとして飲みやすい・・・。

「ガンジー牛乳が一番美味しい。ガンジー牛乳を生産したい・・・。」そう思ったそうです。すぐに「ガンジー牛乳を譲って欲しい」と南ヶ丘牧場にお願いをしましたが「門外不出」と断られ、ほかにも大分県にある『ガンジーファーム』へお願いしましたが、残念ながら断られてしまいました。諦めかけていた時に群馬県にある『伊香保グリーン牧場』で観光用にガンジー牛が飼育されていると情報を得た加勢会長は、譲ってもらえるよう何度も何度も伊香保へ足を運び、お願いをしました。すると、はじめは断っていた伊香保グリーン牧場の場長さんが、あまりの熱心さに心を打たれたのか「次回の出産で女の子が生まれたらお譲りします」と言ってくださったそうです。

 それから10ヶ月後・・・。

 グリーン牧場から「ガンジー牛の女の子が生まれました」との連絡が入り、平成9年12月に加勢牧場は念願だった「ガンジー牛」の導入に成功しました。その牛に「みちる」と名付け大切に育てました。そして令和元年7月現在、加勢牧場ではガンジー牛のみ18頭飼育しています。そのすべては「みちる」の子供、孫、ひ孫、玄孫たちです。



飼 糧

 加勢牧場が牛達に与えているエサは、牧草(イネ科・マメ科)とトウモロコシ等の配合飼料になります。原産地はカナダを主にアメリカ、オーストラリアから輸入したもので、安定した良質の飼糧を与えています。過去、自分たちの手で牛達に与える飼糧を生産していましたが、湿気が多い新潟では安定した飼糧作りが出来ず、逆に牛達に品質の良くないものを与え、牛乳の質を落としてしまったことがありました。そんな経験もあり、現在では良質な輸入飼料のみを与えています。

 また、エサの与える量もそれぞれの牛により変えており、太らせず、また痩せさせることもなく、健康的な身体作りを食事面からサポートしています。必要に応じて専用のサプリメント等も与え、乳質向上に努めています。

飼育環境

 育成牛(生まれた直後から初産までの牛)は、春から秋にかけて外で放牧させ、体力をつけさせます。

 初産後は牛乳の生産が可能になるため、怪我や牛同士のケンカ、そして誤って毒草等を食べてしまわないよう管理された舎屋内で過ごし、良質な牛乳の生産に集中させています。

 また、新潟の気候風土は、夏は高温多湿、冬は豪雪地帯で、年間を通じて気温・気候の変化が大きい地域です。通常の牛(ホルスタイン種)は気温が高くなる夏から秋にかけて、よく体調不良を起こし、乳質・乳量の低下だけではなく、搾乳すらもできなくなるものも多くいました。しかし、ガンジー牛の環境適応能力は非常に優れており、季節に応じて若干の乳質の変化はあるものの、牛達の体調が著しく悪化することは一切ありません。新潟の気候風土に非常に適した品種の牛と言えます。

良質な水

 加勢牧場がある新潟県長岡市(旧わしま村)は、古くから日本酒の蔵元が多くあり(ドラマ「夏子の酒」のモチーフとなった蔵元があるほどです。)、良質の水資源がある地域です。

 牛乳の成分の8割強が『水分』であり、美味しい牛乳つくりには良質の水は欠かせない要素と言われています。加勢牧場では牛達に新潟の美味しい水を飲ませ、美味しい牛乳つくりに精進しています。

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